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卒業生の声

卒業生からのメッセージ

「大学院で何を学ぶの?」「何のために大学院を目指すの?」
そんな疑問を持つ人に、卒業生からの声を紹介します。


深澤弘樹(2001年4月 博士前期課程入学、2009年3月 博士後期課程修了)
勤務先:駒澤大学文学部、元山梨放送アナウンサー

私が博士前期課程に入学したのは2001年4月であった。当時、私は地方のテレビ局で働いていたが、「報道のあり方を学問として研究したい」「理論と実践との架橋を試みたい」との思いから大学院で学ぶことを決意した。

マスコミの激務をこなしながらの論文執筆は簡単ではなく、結局、博士論文を書き終えるまでに8年もかかってしまった。だが、この経験は私の人生においてかけがえないものとなり、今や教員としてマス・コミュニケーション論を教える立場になった。その礎となっているのが大学院で学んだ日々である。院生との切磋琢磨や温かくも厳しかった先生方の指導によって、学問の醍醐味を教えてもらった。答えのない問いとの格闘は時に苦しく何度も投げ出したくなったが、論文執筆の日々は私自身のメディアでの生活を振り返り、今後の人生を決める貴重な時間となった。

大学院とは、自分自身を見つめ直し可能性を広げてくれる場だと思う。この大学院での試行錯誤や人とのつながりが私を新たな世界へと導いてくれた。是非とも中央大学大学院で真理追究の姿勢を学んで自分自身を鍛え、道を切り拓いてもらいたい。


丸山 悠(2008年4月 博士前期課程入学、2010年3月修了)
勤務先 : 出版社勤務

「大学院をでたら研究職に」一般的にこのイメージはまだまだ強いと思います。実際、「なんで院卒なのに就職したの?」と聞かれることも多々あります。

私は中央大学文学部を卒業し、そのまま大学院へ進学、修士課程を2年で修了して卒業しました。卒業後はメーカーに就職し、数年後に転職、現在は出版社で営業として働いています。実は、院に進学する前から卒業後は就職しようと決めていました。そして、私のように院卒で就職するケースは、当時でもレアケースではありませんでした。

ではなぜ大学院なのか。ひとことで言えば、もっと探究したいことがあったからです。幸い、家族もそれを応援してくれていたので進学できました。

中央大学大学院には、探究したいことにとことん向き合える環境が整っています。それは施設面だけではなく、「人」もです。指導教官はもちろんですが、同じ研究室には年の離れた先輩や、中国からの留学生など様々なバックグラウンドの方がいました。研究室の枠を超えて気さくに話し合える環境が、研究を続けるいい刺激になりました。彼らと話すことで、無数に切り口や視点があることを感じることができました。そして、研究以外に関することでも、指導教官や学友たちからは、多くのアドバイスをいただきました。今振り返ると、温かい環境の中でご指導いただいたのだと思います。

私にとっての大学院とは、ひとつのことに没頭する時間そのものです。この没頭する時間を持ったことで、仕事にも全力で向き合える力を養えたと感じます。遅々として進まないことに対しても、とことん粘って答えを探す、何か方法があるはずだとしつこく考え抜くことが、今の毎日にも役に立っています。


パーワン・カーンソンジャイ(タイ、2011年4月博士前期課程入学、2013年3月修了)
勤務先 : タイ王国元日本留学生協会(2014年11月まで)

折角日本まで行くのだから、日本でしか勉強できないことを学ぼうと思い、修士課程で、私は「タイの女性オタクによる新しいメディア・コミュニケーション形態」について論文を書きました。タイでは、日本のことが好きで、日本ポピュラー文化に関わる活動をしている若者がたくさんいますが、このような文化的な現象を学問的に注目する研究はあまりありません。

タイの「女性絵師(=同人漫画家)」を対象にインタビュー調査を参考にしながら、彼女らの実態を出発点として、グローバル化と高度情報化の中で変容する新たなメディア・コミュニケーションの実態について、研究することができてとても面白かったです。

帰国後、私はタイ王国元日本留学生協会で日本語の教師になり、様々な学生と接しています。身をもって体験したことだからこそ、タイの若者たちに日本・日本人のことを理解してもらえるとしみじみと感じています。

留学したことによって、私は日本のことをたくさん学んだ上に、たくさんの出会いもありました。

私たち、東南アジアの国に興味を持ってくれたり、日本のことを優しく教えてくれた人々、丁寧にお世話してくださったり、厳しく指導してくださった人々等々、すべては大切な出会いでした。

留学することが私の人生の中で大変貴重な経験になったように、後輩たちにも同じような体験をして欲しいです。


佐藤光洋
勤務先 : ワンビシアーカイブズ

私は中央大学国文学専攻から文学研究科社会情報学専攻に進学し、非常に丁寧なご指導を賜ることができました。主に図書館情報学の基礎から最新の理論を研究しました。

本大学院では図書館情報学だけでなく、情報行動研究やインタビュー調査も含めて、情報に関する様々な領域に触れることができます。院生用の研究室に席が与えられ、図書館の資料類・レファレンスやデータベースなど各種設備も充実しています。この環境を活かして、修士論文では定性的アプローチを加えた引用分析による文献利用調査を行いました。

現在、事務職に就いていますが、計量書誌学的な観点から情報を検索することもあり、大学院で培った知識は今でも息づいており、仕事に役立っています。

大学院では密度の高いゼミ・講義に対して、主体的に取り組むことが求められますが、自身の研究が進まないことがあるかもしれません。その時はひとりで悩まず、指導教授や他の院生に相談するなど、研究をやり遂げる気概を持って臨んでいただければと思います。