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大学院の講義

社会情報学専攻の大学院では、専任教員・兼任講師による幅広い授業が用意されています。ここではその一部を紹介します。このほか、他専攻開講の授業を履修することも可能です。


 ■社会心理学演習AB・社会心理学特講AB
(安野智子)

社会心理学の研究対象は人間の意識や行動全般です。この演習では、人間の行動や意識に関する疑問を実証的に解き明かすことを目的として、社会調査データの分析に取り組んでいます。大学院ではじめて統計学に触れるという人も対象にしていますので、記述統計、クロス集計、平均値の比較、回帰分析など、基本的な知識の習得から始めます。実際に計算問題を解いてみたり、データ分析で発見した結果を報告し合ったりという作業を通して、データ分析の楽しさを味わうことができるでしょう。受講生各自がそれぞれの関心に従って、「孤独感を感じている人はどんな人か?」「図書館に行く人はどんな人か?」などなど、あれこれ議論しながら分析を進めています。


 ■文化社会学演習AB・文化社会学特講AB
(辻 泉)

メディア論や文化社会学の面白さは、ごく身近な現象が、いかに社会全体の変化と結びついているのかを知ることにあります。いわば「自分」を出発点にして「社会」を理解すること、そこからまた「自分」をより深く理解すること。こうした「視点の往復運動」が自在にできるようになるには、バランス感覚を養うことが重要です。大学院生には、文献講読はもとより、フィールドに出向いたり質問紙調査を行ったりと、複数の視点を、バランスよく持てるようになっていただきたいと思います。
そのために大学院の私の授業では、これらの領域に関する最新の動向や基礎理論を扱った文献の購読を行ったり、各自のオリジナル研究の報告を行っています。


 ■メディア・コミュニケーション論演習AB・メディア・コミュニケーション論特講AB
(松田美佐)

この演習の目的は「学術論文を執筆する」ことにあります。卒業論文執筆経験の有無は関係なく、学術論文に求められる内容と形式を理解するところから始め、モデルとなる学術論文を講読することで、その内容についてはもちろん、議論の組み立てや論述の方法などについて学びます。
それと並行し、参加者それぞれの研究テーマについて、定期的に報告を求めています。内容面での指導はもちろんですが、博士後期課程への進学後を見据え、計画的に論文執筆や学会発表の準備をする習慣が身につくことを目標とします。


 ■社会情報学調査法演習AB・社会情報学基礎理論特講AB
(宮野勝)

私の科目は、社会や人間について理論的に検討することと、それらについて調査するための方法の基礎と応用の研究です。
社会や人間について研究するためには、調査することの意味・調査の種類と各々の特性・問いや仮説の立て方などについて十分に理解しておくことが大切です。また調査の企画・データの収集・データの分析の方法の習得も望まれます。これらについて検討するだけではなく、必要に応じて、それらの基礎として、統計学入門・多変量解析入門なども扱います。さらに応用として、実際のデータ分析例を読みながら方法と結果について再検討したり、実際に調査してデータを集めてみたり、あるいは既存のデータを分析をして発表しあったりすることもあります。
具体的な内容は、演習開始のときに集まった院生の関心やレベルに応じて変えています。


 ■図書館情報学演習AB・図書館情報学特講AB
(小山憲司)

私の担当科目では、図書館を対象に研究を進めます。なかでも、大学図書館や学術情報流通に関する話題を中心に、最近の動向を理解しながら、その背景についても考察を深めます。基本的には、国内外の文献を調査し、報告にもとづいた議論を行います。なお、図書館情報学演習Aは、総合政策研究科博士課程前期課程「文献情報」と合同で、大学院生向け情報リテラシーの修得を目指します。


■情報システム学演習AB・情報システム学特講AB
(飯尾 淳)

この講義と演習では、社会情報学で必須となる情報システムに関する理解を深め、実際に各種の作業を体験することで様々なスキルを習得します。社会情報学実習室に設置されたサーバと、ネットワークで接続されたクライアント端末を使いながら、最新の情報をキャッチアップしつつ研究を進めます。必要に応じて文献の輪読も行います。ネットに転がっている情報を鵜呑みにするのではなく、きちんとした情報源から示される技術資料や論文を読み、それに基づいて実際の作業を進めることを重視しています。