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中央社会学・社会情報学会

中央大学文学部社会学・社会情報学会を紹介します。


活動概要

中央大学文学部社会学・社会情報学会は、社会学専攻と社会情報学専攻の学生、院生、教員、卒業生などからなる組織で、これらの専攻のゼミを横断した「横のつながり」だけでなく、教員や卒業生との「縦のつながり」も保つために運営されています。

主な活動として、年に一度、機関紙『中央社会学・社会情報学』を発行したり、スポーツ大会や講演会の開催、文献購読会などを実施したりしています。

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機関紙『中央社会学・社会情報学』の紹介

中央社会学第23号表紙

中央社会学第23号表紙

年に一度発行されている機関紙『中央社会学・社会情報学』には、学部生の卒論や大学院生の論文の中から優秀なものの抜粋であったり、教員からの一言などが掲載されていて、共同研究室にも所蔵されています。
以下の文章は、2013年度末発行の第23号の巻頭言からの抜粋です。

巻頭言:『―センターを守る―』
「地味だが堅実、バランスのとれた優秀な学生」というのが、中大生に抱く私のイメージだ。今、この冊子を手に取っているのは、これから巣立つ卒業生であったり、あるいは新入生、もしくは卒業論文に取り組もうとするものなど、さまざまな立場にあることと思う。
だが共通して言っておきたいのは、私が抱くそうしたイメージ、この雑誌の個々の論文にも表れた、「中央社会学」のよき伝統を守り伝えていってほしいということだ。
 私も社会学者だが、その研究の方向性について、密かに肝に銘じている言葉がある。今年度の巻頭言を記すに際し、その言葉をぜひ残しておきたいと思う。
それは「センターを守る」ということだ。「センター(=中堅手)」とは野球の外野手の一人で、「レフト(左翼手)」と「ライト(右翼手)」の間の重要なポジションのことだ。
 私は、尊敬する社会学者の先生が言われたのを人づてに聞いたのだが、いわばイデオロギー的にも、あるいは方法論的にも、極端に偏ったり奇をてらったりすることなく、地味ではあってもオーソドックスな研究を、きっちりと行うことが重要である、という意味だと思う。それは決してたやすいことではなく、だからこそきっちりと「センターを守る」ことのできる研究者は、実は減り続けているようにも思う。
 それは、世の中が混とんとした状況になるほど、社会学に対するニーズは高まっていくが、そうした状況下では、研究する側もまた近視眼的になりやすく、自らの立ち位置があやふやになったり、あるいはインパクトのある面白いことを言おうとして調査方法論をないがしろにしがちだったりするからである。
 私が専攻する文化社会学では、特にそうした傾向が顕著だ。だからこそ、私自身はもとより、指導する学生の研究においても、一見「軟らかい」テーマを扱う時ほど、きっちりと「センターを守る」ことを徹底している。
インタビューならばきっちりとトランスクリプトを残し、アンケートならば調査票や単純集計結果を掲載し、そして先行の理論もきちんと踏まえる。「中央社会学」が当たり前のものとしてきた、こうしたよき伝統はぜひ守り継いでいってほしいと強く願う。
そもそも「センター」とは野球では「中堅手」だが、直訳すれば「中央」である。「センターを守る」研究とはすなわち、「中央社会学の伝統を守る」研究のことだといえよう。
辻 泉(2013年度中央大学社会学会長、社会情報学専攻教授)